防音に関する知識

私が引越しをする前に住んでいた隣の市では、我が家は東海道新幹線の高架沿いにあり、20軒程の住宅地の中にあった。

新幹線の高架からは50メートル程度しか離れていないので、新幹線が通る度に騒音と振動が相当なものであった。


それなので防音と振動が深刻な問題であり、緩和する対策が必要であった。

引っ越した当初は、始発の列車が通過すれば目が覚めたし、夜は最終列車が通り過ぎるまでは眠れなかった。

ある時JRから、防音対策としてエアコンの設置費用と外壁を厚くする費用を負担するとの話があり、自治会としてもJRの申し出を受け、エアコンの設置と外壁リフォームの防音対策をお願いすることになった。

確かに、夏の暑い間窓を開けっ放しにしておくと新幹線の音がうるさく感じられるのでエアコンを設置して窓を閉めておけば防音対策にはなる。


しかし実際のところ、騒音と振動のどちらがより一層気になるかと問われれば、騒音よりも振動の方が気になった。
新幹線が通れば、震度2程度の揺れを感じる。
時々は新幹線の振動なのか地震なのか、区別がつかないほどであった。

従って、私としては防音対策よりも振動対策の方を優先して欲しいくらいであった。

しかし、防音対策はエアコンなどを設置すれば済むが、振動を緩和する対策は簡単には実施出来ないし、もし実施するとなればその費用はかなりの額になるであろう。

また、今なら家の基礎部分に振動吸収ゴムなどを入れることによって、振動緩和対策をすることが出来るかも知れないが、当時は振動吸収ゴムも開発されていなかったように思う。

しかしよく考えてみれば、先に新幹線が走っており、それを承知で新幹線の近くに土地を購入して家を建てたのだから、こちらも悪いのだと思う。

実際、防音対策として負担してもらったエアコンのおかげで暑くても窓を開けなくて済み、騒音から逃れるのに大分助けられた。


深刻だった騒音問題の軽減になっただけでも、ありがたいと思った。